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 中国福建省は年間の平均気温は摂氏18度で、朝晩の寒暖の変化が激しく、霧の発生しやすい機構がお茶の栽培に最適の自然条件だったのです。中でも福建省武夷山が宋の時代から有名なお茶の産地でした。ここが、ウーロン茶を初めとする世界中のお茶の故郷なのです。
実はこのコーナーは「青茶」のはずだったのですが、最近では、青茶のことを総称して烏龍茶とも呼ぶようになりましたが、本来の烏龍茶【ウーロン茶】は「烏龍」と言う品種の茶中から造られるお茶のみをさしていたのです。
 
 烏龍茶は半発酵なお茶です。「烏龍茶は香りで飲め!」と言われるほど香気に溢れているのが大きな特徴です。

 この香りを出すために、茶葉をしおらせる萎凋、茶葉を撹拌して酸化酵素作用を促し香りを引き出す揺青、揉んでさらに香味を引き出す揉捻など、製造工程でいろいろな工夫がされています。入れ方や飲み方も香りを重視したものが考えられ、それが工夫茶器を使って入れる方法です。

 烏龍茶の中、もっとも有名なのは、武夷岩茶(ぶいがんちゃ)と安溪(あんけい)烏龍茶です。

 武夷岩茶は、福建省北部に位置する武夷山市を中心とした武夷山がメイン産地。ここは「九曲、三十六峰、九十九岩」、つまり三十六の峰と九十九の岩が林立する中を九のカーブのある川が流れている景観が、観光地としてもよく知られています。1998年世界生物圏保護ネットワークに入り、1999年、そのすばらしい自然景色と独特な地域文化によりユネスコに自然そして文化遺産に登録されました。

 岩山の麓のあらゆるところに茶樹が栽培され、各各の茶畑では品種の違う茶樹が育てられ、、産出した烏龍茶は武夷岩茶と総称されています。

 雄々しい武夷山の景観と相反するが、南部の茶どころ安溪は、のどかな田園風景がひらがる地域です。新茶の季節には、山の斜面の茶畑が鮮やかな緑一面の染められ、目にまぶしいほど。日本には高級茶葉の代名詞である「安溪鉄観音」や「安溪黄金桂」はこの
安溪烏龍茶の代表銘柄です。

 歴代皇帝の御茶園で造られた茶を偲ばせる高貴な香りを漂わせる武夷山と、農村の飾り気のない素朴な茶造りの匂いが立ち込める安溪。この二つの対照的な茶の産地はともに、中国茶を語る上で欠かすことのできない代表的な烏龍茶の故郷なのです。

http://www.oolongtea.org 烏龍茶公示サイト (日本語/英語)

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